シートベルトは135cmから

日本では平成12年からチャイルドシートの使用が義務づけられています。
「6才未満の幼児を車に乗せて運転する場合には
チャイルドシートを使用しなければならない」というものです。

これについては何故「6才未満」なのか常々疑問に思っています。
自動車のシートベルトは概ね身長135cm以上の大人の体格に合わせて作られているそうです。
その身長に満たない小さな子供が使えば、事故で衝撃を受けた際には逆に凶器になると思われます。
肩ベルトが首にかかって首が絞められる、腰ベルトが腹部にかかって内臓損傷など…。

なのに、法律のせいか“6才になったらシートは卒業していい”と安易に考えている親御さんが多すぎるように感じます。
いくらこちらが安全運転を心がけていても無謀運転の車が突っ込んでくることだってあります。
そんな時にはチャイルドシート・ジュニアシートを使用していない子供が一番の被害を受けるのではないでしょうか。

親なら何よりも最愛の我が子を守りたいはず。
法律でシート使用の義務づけが何才までになっていようと関係ありません、「大切な我が子を守るために」、シートベルトが合う体格になるまではチャイルドシート・ジュニアシートを使うべきだと考えます。

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以下、チャイルドシートが法制化される前の話です。

ある冬の通勤途中、私と2才になったばかりの長女が乗っている車に4tダンプが突っ込んできました。

ツルツル路面でアタックされた私のコンパクトカーは、衝突の衝撃で思い切り滑っていき道路脇の高い雪山に乗り上げました。
車体は直立に近い角度で止まっています。
(下手すると雪山から転げ落ちていたかもしれません)
長女は後部座席のチャイルドシートでワーワー泣いています。

私は何とか車から脱出してガラス片まみれのコートを脱ぎ捨て、シートを外して長女を抱っこしました。
どこにも外傷はないようです。
そのあと病院で精密検査を受けさせましたが異常なし。

この時チャイルドシートに心から感謝しました。
もし法律で決まってるワケじゃないんだから別にイイじゃない、とシートなしで乗せていたら大変な大怪我をさせてしまっていたかもしれません。